karitetsu’s blog

津村薬局 03-5834-2684

漢方薬と産後うつ症

出産後、たくさんのお母さんが程度の差こそあれ、産後うつ症状の状態になりえます。

漢方薬の観点では、心血虚(こころの栄養不足、こころの疲労)と肝うつ気滞(ストレスによる自律神経の乱れ)が大きな原因の1つとして考えます。

妊娠中はお母さんは絶えず栄養を赤ちゃんに与え、出産後は血虚(血と栄養素の不足した状態、肉体的な血虚、肝血虚といいます)の状態になっているといえます。

更に育児中にかかるストレス(自覚、無自覚に関わらず)は心血虚(こころの疲労状態)の原因の1つになりえます。

この肝うつ気滞と心血虚、肝血虚の状態は、気持ちの落ち込み、不安感、あせり感、イライラ感、慢性疲労、倦怠感、

集中力低下、食欲不振、睡眠障害、乾燥肌等の症状を引き起こす要因となります。

漢方薬でこれらの肝うつ気滞と心血虚、肝血虚を改善する事により産後うつ症の予防緩和を助けます。

もしお母さんが他の症状、例えばめまい、頭重感、浮腫み、のぼせ、寝汗等があれば、それらの症状の改善も必要です。